
こんにちは。久保寺優介です。
昨年の10月ごろから一部の方にご紹介しているMAMが絶好調ということで
ブローカー移動の運用再開から1ヶ月で100万円や200万円増えました・・・など
とても嬉しいご報告をいただき、こちらまで嬉しくなります。
本当にありがとうございます。
ブログを立ち上げた甲斐がありました。
本日は負け組トレーダーが陥りがちな過信について記事にします。
トレーダーが相場に参加する理由は、
お金を稼ぐためであることは間違いありません。
そして、相場に参加できる理由は、
勝算があるからであることも間違いありません。
勝算のない中で参戦するトレーダーはいないはずです。
勝てると思っているから、参加する。
これは極々当たり前の話なんですが、
実はこの、
勝てると思っているという事実が落とし穴で、
多くのトレーダーにとって、
それは確かな勝算ではなくて、
ただ単に、
勝てると思い込んでいるだけの可能性が非常に高いです。
勝てる自信ではなくて、
勝てる過信になってしまっている状態です。
参加する理由と、参加できる理由とでは、
全く意味が違ってきてしまいます。
世間では8割が負組トレーダーだとか、
9割が負組トレーダーだとか言われているので、
少なくとも、
勝組トレーダーになることイコール、少数派に属すること。
という共通認識は全てのトレーダーにあるはずです。
ただ真実として、勝組トレーダーは1%以下ですが、
最低でも上位0.1%、できれば上位0.01%以内に入らなければ、
そもそもトレードをやっている意味がないとも言えますが、
そんな話を抜きにしても、上位10%に入ることすら、
それなりに難しいかもしれません。
以前の記事でも書かせていただきましたが、
相場には6つの関門があるので、
1つの関門ごとに17%のトレーダーが脱落していきます。
中には、
既に脱落していることに気付くことなく、
次のステージへ進んでしまっているトレーダーも数多くいます。
上位10%というと、10人中、1位です。
上位0.1%ともなれば、1000人中、1位です。
上位0.01%ともなれば、10000人中、1位です。
9999人分の損失が、たった1人の利益として上へ流れているんですね。
上位へ食い込むための必要条件とは何でしょうか?
才能? センス? 頭脳? 努力? 情報? 人脈?
挙げればキリがありませんが、
本物の情報を得るにも、本物の人脈を築くにも、
努力も求められれば、才能も求められます。
当然、頭脳も求められます。
足りないものは努力でカバーできるとか、
それは確かに一般社会ではそうかもしれませんが、
相場では通用しません。
ウサギとカメの世界では、カメはウサギに敵います。
ウサギが努力を怠るからです。
しかし相場の世界では、ウサギがカメより努力しています。
カメはどう足掻いても本気のウサギに勝ち目がありません。
100歩譲って、
勝つために必要となる最低限の要素を、
努力と頭脳の2つに絞った場合、
勝てる(少数派に属すことができる)と思って参加しているトレーダーは、
他の全てのトレーダーと自分とを比較したとき、
自身の努力と頭脳との総和が、
他のプレイヤーよりも秀でていることを自覚しているはずです。
逆説的に捉えれば、
そのことを自覚しているからこそ、
相場という命がけの戦場に参戦しているんですよね。
勝てると思っているから、参加する。
勝てると思い込んでいるから、参加する。
勝てる自信があるから、参加する。
勝てると過信しているから、参加する。
これらは、
いずれにしても、
他のプレイヤーと自分とを比較した場合、
少なからず自分のほうが特別であることを自覚していることになります。
ここでいう特別さとはつまり、
少数派に属せる資格を有するに値するという意味での特別さです。
しかし、ここで冷静に考えてみると、
そこに最大の落とし穴が潜んでいることに気付かされます。
プレイヤーの全員が、
一様に、
自分こそは特別だと思って(あるいは思い込んで)参戦しているという、
まさにその事実が、矛盾を孕ませてしまうんですね。
全員がそれぞれ、自分は特別だと信じています。
自分こそが少数派に属せるプレイヤーだと信じています。
全員が特別である中で、
果たして特別という概念は存在できるでしょうか?
もちろん、存在できません。
自分こそが特別だと信じているプレイヤーに打ち勝って初めて、
自分自身が特別になれるんですね。
正確にいえば、別に打ち勝つ必要もなくて、
ただ単に自滅するのを待っていれば良いワケですが・・・
アナタがどれだけ天才だとしても、
きっと、
アナタよりも天才なプレイヤーは数多くいます。
そして、
アナタがどれだけ努力家だとしても、
やはりきっと、
アナタよりも努力しているプレイヤーは数多くいます。
アナタよりも天才なプレイヤーが、
アナタよりも努力していたとしたら・・・・
もはやアナタに勝算は無くなってしまいます。
文字通りに、手も足も出せないはずです。
相場の中で少数派に属するというのは、
きっとそういうことではないでしょうか。
一般的な世界では、
努力はそれなりに通用します。
努力すれば、努力した分だけの結果が返ってきます。
どれだけ頭脳明晰であろうと、
どれだけ努力家であろうと、
それらの総力が容赦なく裏切られる世界。
そして、
皆が一様に、自分こそが特別だと思い込んでいる世界。
上位1%のプレイヤーにとって、
その思い込みは、自信からきているのかもしれません。
なので、思い込みではなく、ただの事実です。
しかし一方で、
残る99%のプレイヤーにとって、
その思い込みは、ただの過信からきているのかもしれません。
自分こそが特別だと思った瞬間。
相手も同じように、同じことを考えている。
そのことに気付けたときに初めて、
特別な相手の1歩上をいくポジションを建てることができる。
無知の知を知るというのは、そういうことなのかもしれません。
結局、どこまで知っても、知り過ぎることはないようです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!